ー フロー理論から紐解くゾーンの仕組み ー
皆さん、こんにちは!スポーツメンタルコーチの菅野美空です。
突然ですが、皆さんは競技プレー中に「ゾーン」に入った経験はありますか?
しばしば、輝かしい記録を残したアスリートの皆さんが、その試合を振り返るとき、「ゾーンに入っていた」というセリフを聞くことがあります。
また、スポーツだけでなく、日々の仕事や勉強、趣味などにおいても「ゾーンに入る」という状態は存在し、必ずしもアスリートだけが入り込むことができる状態というわけでもありません。
とにかく、高い集中力を表現する時に使われるこの言葉。
では、この状態に在るアスリートには、実際何が起きているのでしょうか?
そして、どんな時に我々は「ゾーン」に入るのでしょうか?
これらについて、本日はお伝えしていきたいと思います。
まず、「ゾーン」について語るときに、切り離すことが困難な理論があります。
それが、「フロー理論」です。
「フロー理論」とは、米国クレアモント大学の心理学者、ミハイ・チクセントミハイ(Mihaly Csikszentmihalyi)が提唱する概念のこと。
彼は、スキルレベル(個人の能力)と挑戦レベル(課題の難易度)の2軸を使って、ゾーンに入るための条件を説明しました。

まず
個人の能力が低い時に、低い難易度の課題に挑戦すると、無感動を覚え、
同じ能力で、中程度の課題に挑戦すると心配を感じ、
高い難易度の課題に挑戦すると不安に苛まれる。
次に
個人の能力が中程度の時に、低い難易度の課題に挑戦した時には、退屈に感じ
個人の能力と同じ中程度の課題に挑戦したときは、フローの入り口に立ち
高い難易度の課題に取り組んだ時には、覚醒する。
そして最後に、
個人の能力が高い時に、低い難易度の課題に取り組むとリラックス状態に入り
中程度の課題に取り組むとコントロール、
個人の高い能力と同等の高い難易度の課題に挑戦した時に、完全なフロー状態に入りこむ。
これが、この図が表現した、スキルレベル/挑戦レベルと、フロー状態(ゾーン)の関係性です。
つまり、「ゾーン」に入るには、自分が持っている能力より、課題の難易度が下回ることも、上回りすぎてしまうことも、あってはいけません。
個人の能力を高め、それと同じ程度の高い課題に取り組んだ時に初めて、「フロー状態」/「ゾーン」に入ることができるのだ、と提唱したのです。
そして、この黄色で示された「ゾーン」に入ると、アニメやドラマ、映画でもよく描写されるような
・周囲の音が聞こえなくなる
・対象がスローモーションに見える
・身体が勝手に動く
・疲れを感じない
などの感覚を覚える状態になるのです。
つまり、「ゾーン」は、意図的に入れるものではありませんが、発生条件を整えることはできるものであるということです。
もちろん、フローゾーンに達したからといって、100%「ゾーン」に入ることができるわけではありません。
しかし、常に最も発生率が高い状態でいれるようコントロールすることは可能です。
なぜなら、自分が持つ能力と、挑戦する課題のレベルは、自分でコントロールができる部分だからです。
そのために、最も重要なのは、自分の今いる地点(現在地)を知るということ。
そうでなければ、自分のスキルレベルに適した課題のレベルを選択することができません。
「ゾーン」の仕組みを知ることは、自分に合った目標の設定方法を知ることにも繋がるのです。
自分が今どこにいて(現在地)、どこを/なにを 目指しているのか。(目的)
その距離はどの程度なのか。
その距離がわかれば、自分が、フロー理論の図でいうどこに位置しているのかがわかります。
自分の現在地と、目的(最終的なゴール)までの距離はどれだけ離れていても構いません。
しかし、その目的を達成するための目標まで離れていては、当然苦しく、挫折しやすくなってしまいます。
自分の目標は/目的は、いつ達成できるのだろうか…?本当に達成できるのだろうか?
そんな疑問や、自分に対する不信感も、どんどん募っていきます。
フロー理論の図でいうところの心配や不安にあたりますね。
だからこそ、今自分がどこにいるのかを分析し、向き合うこと。
目的達成のために必要な目標設定はなんなのか。
集中力を最大限に引き出す練習方法はどんなものなのか。
体験コーチングでは、この目標設定から一緒に設定していきます。
もし、ご興味がございましたら、以下のお問い合わせフォームから、お申し込みをお願い致します。
お待ちしております(^^)

コメントを残す